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紹介・送致のこと。医師・管理栄養士・理学療法士など、その領域の有資格者に引き継ぐこと。「自分でなんとかしよう」とせず引き継ぐ判断ができるかが、試験でも実務でも問われます。
クライアントとの間に築かれる信頼と安心感のある関係。プログラムの中身が正しくても、ラポールがなければクライアントは本音(痛み、挫折、食事の実態)を話してくれず、結果として続きません。
「説明を受けたうえでの同意」。何をするか、どんな危険があるか、どんな利益が期待できるかを説明し、クライアントが理解したうえで参加を選ぶ手続き。手続きであって契約ではない点が重要です。
あらかじめ訴える権利を放棄してもらう契約書。ただし放棄できるのは「通常の運動に伴う不可避のリスク」までで、トレーナー側の落ち度までは免責されません。
有資格者として当然払うべき注意を怠ること。たとえばラックの安全バーを設定せずにベンチプレスの高重量を行わせる、といった行為が該当します。
旧 PAR-Q を改訂した質問票。名前のとおり「すべての人のための(for Everyone)」版で、年齢の制限がなくなり、「はい」があったときの進み方が変わりました。
運動を始めてよいという医師の許可。「運動テストを受けること」とは別物で、あくまで医師の判断を得ることを指します。フォローアップ質問の結果、リスクが高いと判断された場合にこれを求めます。
心臓そのものに血液を送る「冠動脈」が動脈硬化で狭くなる病気。狭心症や心筋梗塞の正体がこれで、運動中の突然死の最大の原因でもあります。だからこそ、運動を始める前に「この人はCADのリスクをどれだけ抱えているか」を数え上げる作業(危険因子のカウント)が必要になります。
親・子・兄弟姉妹。祖父母やおじ・おばは含みません。
詰まった冠動脈の血流を回復させる治療。バルーンで広げるステント治療(PCI)と、別の血管でバイパスを作る手術(CABG)が代表。
血管壁に溜まって動脈硬化を進める「悪玉」。HDLコレステロール=余分なコレステロールを回収する「善玉」。だからLDLは高いと悪く、HDLは低いと悪い(そして高ければ良い)。
ブドウ糖75gを飲み、2時間後の血糖値を測る検査。空腹時血糖では拾えない「食後の処理能力の低下」を検出できます。
糖尿病の診断基準には届かないが正常でもない、いわば糖尿病予備群の状態。
安静時の酸素消費量を1とした、運動強度の倍数。1 MET ≒ 3.5 mL/kg/分。ゆっくり歩行が約3 METs、ジョギングが約7 METs。
「最大酸素摂取量 − 安静時酸素摂取量」を100%とした強度の表し方。安静時をゼロ点に置くので、体力の低い人にも当てはめやすいのが利点です。
頸動脈にあるセンサーが「血圧が上がった」と感じると、身体が自動的に心拍数を落として血圧を下げようとする仕組み。頸動脈を強く押すとセンサーが騙され、実際より遅い脈になってしまいます。頸動脈で測るなら軽く触れるだけ、が鉄則です。
カフで一度止めた血流が再び流れ出すときに、血管の中で乱流が起きて生じる音。カフ圧を下げていくと「無音 → 音が出はじめる(第1点)→ 音が続く → 消える(第5点)」と変化します。音が出はじめた瞬間の圧=収縮期血圧、消えた瞬間の圧=拡張期血圧です。
それぞれ「男性型」「女性型」という意味。男性は腹部に、女性は臀部・大腿に脂肪が付きやすい傾向から名付けられました(あくまで傾向で、性別で決まるわけではありません)。
つまんだ皮膚のひだを一定の圧力(10 g/mm²)で挟み、その厚みをmm単位で読む器具。「一定の圧力」がかかる構造になっているのが要点で、定規で測るのとは違います。
息を限界まで吐き切っても肺に残る空気の量。水中体重秤量法では、この空気が浮力になって体重を軽く見せてしまうため、必ず実測または推定して補正します。
2種類の強さのX線を当て、骨・脂肪・除脂肪組織を分けて測る装置。もともと骨密度測定用の機械です。
身体にごく弱い電流を流し、その通りにくさ(抵抗)を測る方法。水分の多い除脂肪組織はよく電気を通し、脂肪は通しにくいという性質を利用します。だから体水分量が変わると値がぶれます。
体重から脂肪を除いた分。筋・骨・内臓・水分などの合計です。減量の計算では「筋肉を落とさずに脂肪だけ減らす」と仮定するため、この LBM を一定に保ったまま逆算するのが基本の型になります。
その重量で「正しいフォームで挙げられる限界の回数」。1RM は1回だけ挙げられる最大重量、10RM は10回が限界の重量を指します。筋力の指標としても、プログラムの強度設定の基準としても使う、NSCA教材の中心概念です。
1分間に体内へ取り込める酸素の最大量(mL/kg/分)。有酸素性能力の代表指標で、これが高いほど持久力が高い。
一定の運動強度を続けたときに、心拍数や酸素摂取量が横ばいに落ち着いた状態。まだ上昇している途中の心拍数を使うと推定がずれるため、YMCAテストでは各ステージを3分続けて定常状態を待ちます。
測定した2点を結んだ直線を、測定範囲の外側まで延長して未測定の値を読むこと。「心拍110〜150の2点から、最大心拍数のところまで線を伸ばして VO₂max を読む」のがまさにこれです。
計算式の代わりに、線を引くだけで答えが読み取れる図表。
実験室の機器を使わず、体育館・グラウンド・公園などで実施できるテストの総称。安価で一度に多人数を測れる反面、環境(気温・風・路面)の影響を受けます。
「汎理論的モデル」。人が行動を変えるとき、いきなり変わるのではなく5つの段階を順に進むという考え方です。実務上の意味は明快で、相手がいる段階に合った働きかけをしないと逆効果になるということ。境界はすべて「6か月」と「1か月」で区切られます。
「自分ならこれをやり遂げられる」という見込み感。運動の継続を予測する最も強い心理的要因の一つで、やる気(動機づけ)とは別物です。「やりたい」と思っていても「自分にはできそうにない」と感じていれば行動は続きません。
*Specific Adaptation to Imposed Demands*(課された要求に対する特異的適応)の頭文字。特異性の原則を言い換えた用語で、選択肢に「SAID」の形で出てくることがあります。同じ意味だと知っていれば迷いません。
回復が追いつかないまま負荷をかけ続けた結果、パフォーマンスが低下した状態。安静時心拍数の上昇、睡眠障害、意欲低下、慢性的な筋痛などが徴候として現れます。
*Rating of Perceived Exertion*(主観的運動強度)。ボルグスケールとも呼ばれます。6〜20 の20段階が原法で、10倍するとおおよその心拍数になるよう設計されています(RPE 13 → 約130拍/分)。0〜10 の修正版もあります。
(メッツ)=安静時の酸素消費量を 1 とした強度の倍数。1 MET ≒ 3.5 mL/kg/分 の酸素摂取量。中強度=3〜6 METs、高強度=6 METs超。
運動強度を上げていったとき、血中乳酸が急激に増え始める点。持久系パフォーマンスの最良の指標のひとつで、トレーニングによって「より高い強度まで」押し上げることができます。
筋が「引き伸ばされてからすぐに短縮する」ときに、通常より大きな力が出る現象。しゃがんでから跳ぶほうが、しゃがんだ姿勢から跳ぶより高く跳べるのがその例です。
*Proprioceptive Neuromuscular Facilitation*(固有受容性神経筋促通法)。「6秒間等尺性に力を入れてから脱力し、さらに伸ばす」といった手順で、自己抑制などの反射を利用して可動域を広げます。
加齢に伴う骨格筋量と筋力の低下。「サルコ(肉)+ペニア(減少)」。日常生活動作の自立を脅かす最大の要因のひとつです。
妊娠中に分泌され、骨盤の靱帯をゆるめて出産に備えるホルモン。全身の関節も同時にゆるむため、関節の不安定性が増します。
運動そのものが引き金となって気道が狭くなる反応。喘息のある人に多く見られますが、喘息と診断されていない人にも起こります。運動開始から5〜10分後、あるいは運動終了直後に症状が出やすいのが特徴です。
主に喫煙が原因で気道と肺胞が壊れ、息を吐き出しにくくなる病気。喘息が「発作的に狭くなる」のに対し、COPD は慢性的で元に戻りにくい点が違います。
脊髄損傷者で、損傷部位より下の刺激(膀胱の充満、きつい衣服など)に自律神経が過剰反応し、血圧が危険なレベルまで急上昇する状態。放置すると生命に関わるため、緊急対応が必要です。
声門を閉じて息を止め、いきむこと。腹腔内圧が高まって体幹が硬くなり、脊柱が安定します。上級者が最大挙上に近い重量を扱うときには用いられますが、胸腔内圧の上昇により血圧が急上昇し、めまい・失神を招くため、初心者・高血圧・心疾患のクライアントには用いません。
運動の24〜72時間後にピークを迎える筋の痛み。エキセントリックな活動や慣れない運動の後に起こりやすい。乳酸が原因ではなく、微細な筋損傷とそれに伴う炎症反応が主因と考えられています。
回転軸(関節)から、力の作用線までの垂直距離。これが長いほど、同じ力でも関節に大きなトルク(回転力)が生じます。
肩を挙げたときに、腱板や滑液包が肩峰などの骨に挟み込まれること。繰り返すと炎症・断裂につながります。
「誰の血液・体液であっても、感染性があるものとして扱う」という考え方。相手が感染しているかどうかを確認してから対応を変えるのではなく、最初から全員に同じ防護を行うのが原則です。
緊急事態が起きたときに、誰が・何を・どの順で行うかを事前に文書化した計画。作ってあるだけでは意味がなく、全スタッフが訓練を受けて実行できる状態にあって初めて機能します。
心停止直後にみられる、しゃくり上げるような不規則な呼吸。正常な呼吸ではありません。これを「呼吸あり」と誤認して胸骨圧迫を遅らせることが、救命率を大きく下げる原因になります。
気温だけでなく湿度と輻射熱を組み合わせた暑さの指標。湿度が高いと汗が蒸発せず体温が下がらないため、同じ気温でも危険度が上がります。「気温だけで判断してはいけない」というのが要点です。
ある状況で通常求められる注意を怠り、その結果として他者に損害を与えること。故意ではない点が特徴です。
同等の資格・経験をもつ専門家が、同じ状況で通常行うであろう水準の行為。個人の善意や努力ではなく、業界の標準が基準になります。だからこそ、認定資格・ガイドライン・専門団体の推奨に沿って行動することが防御になります。
その資格で行うことが認められている業務の範囲。範囲を超えた行為は、たとえ結果が良くても、また善意であっても、法的責任の対象になります。
業務上の過失により損害賠償を求められた場合に備える保険。個人で活動するトレーナーにとっては必須とされます。施設の保険が個人のトレーナーまでカバーしているとは限らない点に注意。
直立し、顔と足のつま先を前に向け、腕を体側に垂らし、手のひらを前に向けた姿勢。「手のひらを前に向ける」という点が意外に忘れられます。この姿勢を基準にするからこそ、腕がどんな向きにあっても「橈骨は外側」と一意に言えます。
筋細胞1本のこと。細長い多核の細胞で、その中に筋原線維が多数詰まっています。「筋線維=筋細胞」という対応は試験でそのまま問われます。
Z線とZ線の間の区画で、筋収縮の最小単位。この中でアクチン(細いフィラメント)とミオシン(太いフィラメント)が重なり合っています。
1本の運動神経と、それが支配するすべての筋線維のまとまり。1つの運動単位に含まれる筋線維は、すべて同じタイプです。細かい動きが必要な部位(眼球、手指)では1つの運動単位が支配する線維数が少なく、大きな力を出す部位(大腿、殿部)では多くなります。
必要な力が小さいときは小さい運動単位(タイプⅠ)から順に動員され、力が必要になるにつれて大きい運動単位が追加されるという原則。
筋収縮を含むあらゆる活動の直接のエネルギー源。ただし筋に蓄えられている量はごくわずかで、数秒分しかありません。だからATPを作り続ける3つの仕組みが必要になります。
1分間に心臓が送り出す血液量。
1分間に体内に取り込んで利用できる酸素の最大量。持久性能力の代表的な指標で、
骨の形成が促されるために必要な、最低限の力学的な刺激の水準。日常生活の負荷を明らかに上回る刺激でなければ、骨は強くなりません。
1日に消費するエネルギーの合計。次の3つの合計として理解します。
その食品が血糖値をどれだけ速く上げるかの指標。運動直後の素早い回復には高GI食品(バナナ、白米、スポーツドリンクなど)が、日常的な血糖管理には低GI食品(全粒穀物、豆類など)が適するとされます。
体内で合成できず、食事から摂る必要があるアミノ酸(成人で9種類)。これらをバランスよく含むタンパク質を完全タンパク質(肉・魚・卵・乳製品・大豆)といいます。植物性食品の多くは一部の必須アミノ酸が不足するため、複数を組み合わせる(米+豆など)ことで補い合えます。
ビタミンとミネラルの総称。これ自体はエネルギー(kcal)を持ちませんが、エネルギー産生の代謝反応を進めるうえで不可欠です。
大量に発汗した状態で水だけを多量に飲むと、血中のナトリウム濃度が薄まりすぎて起こる状態。頭痛、吐き気、混乱、重篤な場合は痙攣を招きます。長時間運動では「水をたくさん飲めば安全」ではない、という点が要注意です。
アメリカ農務省(USDA)が示す食事ガイド。1枚の皿を4つに区切った絵で、果物・野菜・穀類・タンパク質の割合を示し、脇に乳製品を添えます。数字ではなく絵で伝えられるのが利点です。
運動能力の向上を目的として用いられる物質や手段の総称。サプリメントはその一部です。
人が行動を変えるとき、5つの段階を順に進んでいくとする考え方。重要なのは、段階によって効果的な働きかけが違うという点です。
「自分にはこれができる」という、特定の行動に対する自信。運動の継続を予測する最も強い心理的要因のひとつとされます。
心身の活性化の度合い。緊張や興奮の強さと考えてください。
クライアントがプログラムを守り、続けている度合い。