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日本語圏の俗語で、対人コミュニケーションに困難を感じる状態の総称。医学用語ではなく、指す範囲は話者によって大きく異なる。
刺激に対する感受性が高く、人と長く接すると消耗しやすい気質的な傾向。外向性の反対の極として測られる。生まれつきの部分が大きく、成人以降で大きく変わることは少ない。
他者から否定的に評価されることへの強い恐れと、それに伴う回避行動。程度が強く生活に支障が出る場合は社交不安症(SAD)と呼ばれる医学的な状態になる。内向性とは別のもので、外向的な人にも起こる。
自分の外見や失敗が、実際よりも他人に注目されていると見積もる傾向。実験では、本人の見積もりは観察者の実際の記憶の2倍前後になることが示されている。
初対面の会話のあと、相手が自分に抱いた好意を、実際よりも低く見積もる傾向。複数の実験で一貫して確認されている。
社交場面のあとで、自分の言動を繰り返し否定的に振り返る思考。社交不安を維持する主要な要因の一つとされ、実際の出来事より本人の記憶を悪い方向に歪める。
心拍・呼吸・筋緊張が高まり、体が行動の準備状態に入ること。適度な覚醒はむしろ集中力と反応速度を上げる。不安とほぼ同じ生理的変化で起きる。
社交不安を、恐れている出来事そのものではなく、その場面での注意の向け方と対処行動によって維持されるものとして説明する枠組み。Clark と Wells が1995年に提示した。
社交場面で注意が自分の内的な感覚や見え方に向くこと。社交不安を維持する中核的な要因とされる。
恐れている結果を防ぐつもりで行う行動。短期的に不安を下げるが、長期的には不安を維持する。
不快なものが取り除かれることによって、その行動が起こりやすくなる仕組み。回避が強く定着するのはこの働きによる。
同じ刺激に繰り返しさらされることで、反応が弱まっていく現象。曝露が効く仕組みの説明として古くから用いられてきた。
状況に対して意識的な努力なしに瞬時に浮かぶ考え。本人には「考え」ではなく「事実の認識」として体験される。
自分の感情や内的状態が他人に見透かされていると過大に見積もる傾向。緊張しているとき「震えているのがばれている」と感じるのはこれにあたる。
自分の予測を、実際の行動によって検証する手続き。認知行動療法で認知再構成と並ぶ中核技法とされる。
自分・他者・世界についての、根深く一般化された思い込み。個々の自動思考を生み出す土台になる。
自分に価値があるという感覚。日本語圏で広く使われる語だが、定義は一定しておらず、測り方も文脈によって異なる。
自分の長所も短所も、評価を加えずにそのまま認めること。自己肯定感が「良いと思うこと」であるのに対し、自己受容は「良い悪いの判定を保留すること」を指す。
自分の能力や状況を評価するために他人と比べる働き。上向きの比較は落胆を、下向きの比較は安心をもたらしやすいが、どちらも自分の実際の状態を変えない。
言語・声・表情の情報が矛盾している場合に、受け手がどれを優先して感情を判断するかを調べた実験から出た比率(言語7%・声38%・表情55%)。会話全般の情報量の比率ではない。
緊張したときに自分の体(髪、顔、腕、首)を触る動作。不安の指標として観察される。
会話中に、相手の姿勢・動作・話す速度などが互いに似てくる現象。関係の良好さと関連することが観察されている。
挨拶や定型のやりとりのように、内容よりも「関係が保たれている」ことを示すために交わされる言葉。第2層の練習はこれにあたる。
本題を持たない短い雑談。情報の伝達ではなく、話しかけてよい関係であることを互いに確認する働きを持つ。
相手の話を、評価や助言を差し挟まずに受け取り、受け取ったことを相手に返す聴き方。心理面接の基本技法として体系化され、日常の会話にもそのまま応用できる。
話し手が話している最中に、聞き手が挟む短い反応(相づち、頷き、「へえ」など)。日本語の会話は他の言語圏に比べて頻度が高いことが知られている。
相手の状態を理解すること(認知的共感)と、相手の感情を自分も感じること(情動的共感)に大別される。会話で必要なのは主に前者であり、同じ感情を感じられなくても理解を伝えることはできる。
「はい/いいえ」や一語では答えられず、相手が説明を組み立てる必要のある質問。「どんな」「どうやって」「なぜ」で始まることが多い。
「はい/いいえ」や短い一語で答えられる質問。「〜ですか」「どちらですか」など。
初対面で使いやすい話題の分類。家族・仕事・娯楽・将来の四つを指す。話題が浮かばないときの引き出しとして用いられる。
自分についての情報を、相手に言葉で伝えること。事実だけでなく、好み、意見、感情を含む。
対人関係の進展を、自己開示の幅と深さが段階的に増していく過程として説明する理論。関係の深さは開示の深さに対応するとされる。
一方の自己開示が、相手の同程度の自己開示を引き出しやすくなる働き。関係が深まる過程の基本的な仕組みとされる。
初対面の二人が段階的に深まる質問を交互に交換していくことで、短時間で親密さを高める実験手続き。Aron らが1997年に報告した。
会話において、次に誰が話すかが決まっていく仕組み。話し手が特定の相手を指名する、話し手が自分で続ける、誰かが自ら取る、の三つの形がある。
同じ対象に繰り返し接触するほど、その対象への好意が高まる現象。会話の内容がなくても、顔を合わせる回数自体が効く。
人が維持できる社会関係には規模の段階があるとされ、親しい友人は数人、友人と呼べる相手は十数人、知人はその数倍という層構造が観察されている。
相手が、断る自由がある状況で、自分の意思として応じること。断りにくい状況での「はい」は同意にならない。
自分がすでに持っている考えを支持する情報を選んで集め、反する情報を軽視する傾向。好意の有無を推測する場面で強く働く。
接触した相手の総数。条件が揃う確率が一定なら、結果の数は母数に比例する。行動量を測るときの基本の単位になる。
交際相手を探す目的で登録した利用者同士を、条件と相互の意思表示によって引き合わせる仕組みのサービス。互いが関心を示して初めてやりとりが始まる。
具体的な日時を示して出す誘い。「今度ごはんでも」のように期日のない誘いは社交辞令として機能するため、関係を進める働きを持たない。
相手が応じない意思を示したときに、追わずに終える判断とその作法。決めてあるかどうかが、誘いを出せるかどうかを左右する。
批判・侮蔑・防衛・逃避。長期追跡の研究で、関係の破綻を予測する要素として繰り返し報告されている。
口論の最中に、緊張を下げようとして出される言葉や仕草。冗談、謝罪、話題の一時的な転換、相手に触れることなど。これが機能しているかどうかが、関係の行方を分ける。
恐れている場面に、回避せずに実際に身を置くこと。不安症に対する認知行動療法の中核的な手続きで、有効性が繰り返し確認されている。
恐れている場面を不安の強さの順に並べ、低いものから順に取り組めるようにした一覧。段の刻み方が実行の成否を分ける。
実行した行動と、そのときの不安の強さ、実際に起きた結果を書き残したもの。体感の歪みに左右されずに変化を確認するための、唯一の材料になる。